虫歯治療を希望して来院された患者さんです。
治療を進める過程で銀色の金属冠を撤去する事になりました。
術前の状態です。
除去するとクラウンマージン部分から微少漏洩と思われる黒い部分が認められます。
除去した隣接歯に大きなカリエスを認めます。
カリエスを削っていくとまだまだ深そうです。
完全に除去するとこのような大きな窩洞となりました。ダイレクトボンディングにより修復していきます。
ラバーダム防湿とエッチング処理を行い、ボンディング後フローレジンを流し込んでいきます。凸凹の窩底部を気泡が入りにくいように平らに仕上げていきます。
隣接面部も同様にフローレジンを流していき、可及的に天然歯の形態に近づけておきます。
窩底部と隣接麺が仕上がりました。
咬合面はパテタイプのレジンで裂溝を可及的に再現していきます。
裂溝部にステインを付与していきます。
適度に08ファイルでステインレジンを延ばしていきます。
咬頭頂付近は明度も高いので乳歯色のレジンを部分的に複数箇所へ流していきます。
充填処置が完了した直後の状態です。
咬合調整と研磨が終わりました。
ケースにもよりますがレジン部分に強く咬合はさせないようにしています。
最後方臼歯なので経年的にレジン部や歯質の破折を認めることもありますが、多くの場合修繕が可能となっています。
また感染の機会を最小限にする事で虫歯治療のリスクである術後痛や冷水痛は最小限に止まってくれる事がほとんどです。
術後何か異常を感じた時はお早めにご相談ください。
ダイレクトボンディングは自由診療(¥50,000+tax)となります。