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歯の破折2

ブログ『歯の破折』の続きです。

痛みの緩和が得られ、日常生活で痛みを感じることは無くなってくれたようです。

ただまだ根管内は汚染されているので根管治療を施すこととしました。

前回の治療でレジンによる隔壁まで終えています。

当院では仮封はベースセメントを使用しています。

 

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ヨードで歯はもちろん器具全体も消毒した事で一部茶色に変色しています。

仮封を外した直後の状態です。

 

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緑の丸のところに根管口があるように見えます。

実際にマイクロオープナーを入れて確認します。

 

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根管口を広げて根管長を測定します。

 

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ニッケルチタンファイルという回転器具で一気に根管内を機械的に掃除していきます。

 

 

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次亜塩素酸ナトリウムとEDTAを根管内に満たして超音波洗浄します。

 

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根管内の清掃が終わった状態です。

 

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根管口がさらに広がりました。

特に悪い所見が無ければ次回に根管充塡出来る状況です。

 

 

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口蓋根に存在していた破折線を確認します。

 

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拡大視野にすると幸運にも線が途中で止まってくれています。なんとか歯の温存が出来そうです。

ただ一度破折を起こしたところは自然治癒が望めません。材料に置き換えて少しでも破折の再発を防止するしか手はありません。

また今回は最後方臼歯でさらに日常から咬合力がかかる場所なので注意深く経過を見ていく必要があります。

 

 

 

 

五反田の歯医者-エムデンタルオフィス

日付:  カテゴリ:根管治療

歯の破折

左上の痛みを主訴に来院された患者さんです。

痛み止めを服用しないと寝れない程の強い痛みを 感じているそうです。噛み合わせるだけで痛みが強くなるような状態だそうです。

 

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術前の状態です。

数年前に治療したというメタルインレーが認められます。歯の色合いは他歯に比べると健康的な透明感が無くなり、全体的に黒く透けてるようにも見えます。

 

 

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レントゲンです。根先部にはわずかではありますが透過像を認めます。

 

 

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メタルインレーを除去した直後の状態です。古いセメントや感染歯質を取り除いていきます。

 

 

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緑枠の部分に前回の治療の時に充塡したと思われるセメントがありました。

それを削って取り除いていくと、

 

 

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残念ながら0.2〜0.3mm程の露髄を認めました 。前回の治療の時にすでに存在していたものと考えられます。

 

 

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緑枠の部分が露髄しているところです。

直接覆髄法が行われたと予測します。今回は残念ながらいい経過を辿れなかったようです。

 

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拡大したところです。

根管治療を行う為に露髄部分から根管口を明示していきます。

 

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あらかた明示が終了したところです。歯髄が萎縮しており出血もありません。歯髄失活の状態です。

 

 

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別角度から確認すると口蓋根舌側の歯質に破折線が認められました。

 

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拡大したところです。直線的な線が確認できます。

 

 

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緑の線の部分です。この破折がどこまで進行しているかは根管治療を行いながら確認したいと思います。

万が一根先まで続く破折が起きていた場合、残念ながら抜歯の適応になってしまいます。

 

 

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一度破折線が入ると後は線が拡大していくのを待つだけとなってしまいます。破折が広がれば矢印の方向からバクテリアの侵入から再感染を起こしてしまいます。

いくら根管治療をうまく終わらせても感染を防ぎにくい状態になってしまいます。

ひとまずこの日はこれ以上破折が進行しないように隔壁を施し、投薬を行いました。

 

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